おれはからっぽ。
うれしいときは、人がうれしそうにしているとき。
あくまで見ているだけで。混ざるのはイヤだ。
ホンネはね。
おれの中身を決めるのは、おれだけじゃない。
むしろほとんどが他人によって決められる。
おれは、おれが作ったんじゃない…
これは、おれじゃない、そう思いませんか?
おれは、おれは…
…痛みが欲しい。恐怖が欲しい。
動かない自分を叩き割りたい。
ショックじゃない。
なにも、おれを動じさせない。
知っていたから。
何が起こるか知っていたから。
ある程度、理解していたから。
なのに震えがとまらないのはなぜ?
おれの心の平和を乱すのはなに?
かすかな優越感を揺るがすのはなに?
…だれ?
捨てられてもいい、使い道はまだある。
…ゴミじゃない。
おれをばかにするな。
動かないお前らには飽きた。
…力のかぎり、死ね。
おれはまわりつづける時間の中で何度も願った。
もういちど。