コロシテクレ

ひさしぶりにまたこの空虚感が戻ってきた。
おれはどうすればよいのだ。
でもこの空虚感を埋めるのはおれだ。
そしてこの痛みを癒すのは慰めじゃない。
喜びじゃない。気休めじゃない。
痛み。
もっと痛みを。
もっと痛みを。
そして破壊。
いつも言ってる、「価値のあるものの破壊、そして再構築」じゃない。
手当たり次第に殴りたい。
この右手で打ち砕きたい。
破壊願望は結局のところ、外ではない。
自分に向けているのだ。
価値のないもの…おれ。
価値なんて幻想だと誰かが言った。
でもその幻想なくして人は生きられない。
価値そのものがないと何もできない。
そう、なにも。
いまのおれ…なにもない。
それでもポジティヴが邪魔をする。
いまのおれを、等身大で肯定できなくてどうする。
時間、それは「いま」の集まり。
でも「いま」は一瞬だ。
限りなく積み重ねられた過去や、はるかに遠く続く未来に比べることさえできない。
しかしその一瞬あとにはもう過去になり、未来がやってくる。
決定論に侵される。
「いま」はもう、限りなく過去に近く、そしてまた限りなく未来に近い。
「いま」は消滅してしまう。
おれはどこに生きているんだ?
そしてまさにリーゾンデーテルの消滅。
それ故に破壊されたい。
なくなってしまえばいいのに。
「だからみんな死んでしまえばいいのに」
泣きたいのに涙は出ない。
なるようにしかならない。
でもおれがなるようになるのに、一部の人間が巻き添えを喰う。
おれはそれは仕方ないにしても、やりたくない。
とくに愛する人とあってはもってのほか。
どうしてこんなやり方なんだろう?
もっと痛みを。
転んだことがないから起き上がり方を知らない。
いやだいやだいやだ。
もっと痛みを。

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