2000年5月 のアーカイブ

四畳半

2000年5月17日 水曜日

ドアから流れ込む心地いい風にふかれている
「春だな」なんて思いながら
薄暗い部屋の中
ぼくはただ目をつぶって心地いい風にふかれている

光は今日ようやっと差し込んできた

ドアの鍵はいつだって開いていた
明日からもずっと開いている
ぼくはおもむろに、立ち上がるんだ、そう思う
ドアの鍵は開いている

部屋の中には何もない

この心地いい風にふかれて
今日までそれでいいと思っていた
でも今は、この光をたどっていくんだ、そう思う
ドアへ一直線にのびている、少したよりなげな光

部屋の中に風がふきこむなら
外にだって風はふいている
目はつぶったままでいいかな
ドアはまた少しすきまを広げた

さあ、外を夢みる時間だ

悪魔のささやき

2000年5月10日 水曜日

流されるのもいいさ
でもそれじゃ海に出ちまう
海に何があるって言うんだい
その足で いったん止まれ
歩くのは それからだ
ものすごい流れに
足がとられるかもしれないね
でもまず止まるんだ
ほら見えるだろ
「流れ」自体が
いままでこの流れにいたのさ
流されてて見えなかったことさ
さあ歩こう
さかのぼらなくてもいい
岸を目指そう