ドアから流れ込む心地いい風にふかれている
「春だな」なんて思いながら
薄暗い部屋の中
ぼくはただ目をつぶって心地いい風にふかれている
光は今日ようやっと差し込んできた
ドアの鍵はいつだって開いていた
明日からもずっと開いている
ぼくはおもむろに、立ち上がるんだ、そう思う
ドアの鍵は開いている
部屋の中には何もない
この心地いい風にふかれて
今日までそれでいいと思っていた
でも今は、この光をたどっていくんだ、そう思う
ドアへ一直線にのびている、少したよりなげな光
部屋の中に風がふきこむなら
外にだって風はふいている
目はつぶったままでいいかな
ドアはまた少しすきまを広げた
さあ、外を夢みる時間だ